看護師の転職ポイント

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ぽんこつナース

看護師になりいつの間にか10年以上経過していた。アラサーにして転職回数はすでに5回目。

ポンコツなわたしはなかなか職場に馴染めず、その場から逃げるように転職を繰り返してきた。

そして何度も転職を失敗してきた。

そんなポンコツナースのわたしが5回目の転職でようやく自分に合った職場にありつくことが出来た。

自慢ではないがここに至るまでに何度も失敗してきたわたしが、転職の際に気を付けるべきポイントについてまとめてみる。

はじめに…わたしの転職歴

総合病院(5年)→健診センター(3年)→リハビリ病院(2か月)→訪問看護(1年6か月)→健診センター(1年6か月)→クリニック(今ここ)

看護師という職種は、医療関係の中でも転職しやすい職種だ。引く手あまたと言われている。他の業界についてわたしは詳しくはないが、おそらく一生のうちに転職する人はかなり多い方だろう。

実際に勤めた先々で次々と看護師が辞めていく。そして新しいスタッフが入ってくる。

そんな中でもわたしは転職回数が多い方だと思う。総合病院の5年が最長だが、3年で部署移動があったので、同じ場所に3年以上在籍していた経験がない。

  • 1回目の転職(ハローワークのみ)転職期間1ヶ月
  • 2回目の転職(友人の紹介、ネット検索)転職期間2か月
  • 3回目の転職(ハローワーク、ネット検索)転職期間2か月
  • 4回目(ハローワーク、転職サイト)転職期間3か月
  • 5回目(ハローワーク、転職サイト)転職期間6か月

転職サイトにようやく登録したのは4回目の転職の時でした。

結論から言うと転職サイトは登録だけでもすべし!です。本当に役立ちました。

他にも抑えた方が良いポイントがあるので書いていきます。

転職失敗4回のわたしが考えるポイント

焦ってすぐに転職しようと思わない

今の職場、辛いですか?ここにたどりついたということはきっと少なからず辛さを抱えていると思います。苦手な先輩もいますよね。

わたしもそうでした。想像をはるかに上回るきつい職場でした。

命の現場に失敗は許されない。毎日キャパを超えた仕事量をミスなくこなし、常に笑顔で病室へ入る。それが当たり前で、誰からも評価されない。「なぜ看護師になったのだろうか」と何度も考えさせられる。

全員が忙しく余裕がない中、特に人間関係についての悩みは耐えないと思います。

わたしも働いてきた中でいろんなエピソードがあるけど、人間関係について一番辛かったこと。部署移動後について頂いた指導者に無視され続け、わからないことがありすぎてどうにもならなくなり、他の先輩に声をかけて業務の相談をしました。それを目撃されていたのか、「あんたの指導者わたしだからね?」と言われたことです^_^;

当時は本当にきつくて、その時は「あ、もう無理だ。辞めよう」と思いました。

でもそこで焦ってはいけないんです。その後もしばらく様子を見ていましたが、人間関係は変わらず非常に悪かったので、わたしはすぐに転職してしまいました。

でも、この記事を読んでくださっている看護師さんに言いたいのは少し立ち止まってください。どうか1ヶ月とかで転職先を決めてしまわないでください

看護師は人手不足もあるので、本気を出せば1ヶ月程度で転職出来てしまいます。

わたしはすぐにでもそこから逃げ出したくて、焦って転職をしました。とりあえずの条件である「夜勤なし、土日休み」「年収350万以上」「残業10時間以内」

このように検索をかけたら、わりといくつか引っかかるんです。

でも、実際に入ってみたら違った!みたいなことは良くある話です。お願いです、どうか焦らないで。

仕事上で好きなこと、苦手なことを書き出す

まず好きなことと「これだけはしたくない」と思う苦手なことを書き出してみましょう。

わたしはDrの処置の介助につくと緊張して失敗することが多かったです。あと小児の点滴や採血、大きな外科手術後の管理も急変がないか不安でストレスの1つでした。

反対に患者さんと病室で何気なくする会話や、不安を聞いて受け止めることは得意でした。

この書き出したことを登録した転職サイトの担当者に話し、自分に合った転職先を探しました。

とりあえず転職サイトに2か所は登録する

一番最初の転職ではハローワークしか使っていませんでした。しかも1ヶ月で転職活動を終わらせてしまったので、結局イメージと全然違い入社後に再び苦労することになりました。

ハローワークだけを使った転職活動がダメなわけではないけど、転職サイトにしか出ていない求人や情報があったり、担当者の方に密に相談出来たり、圧倒的に選択肢が広がります。

転職サイトに登録したからと言って必ず転職しなければならないわけではありません。わたしは何度もお世話になりましたが、結局転職サイトを使って転職したのは1回だけでした。

転職活動をする中で、面接の日程を決めてもらえたり、こちらの不安を解消するのに転職先の担当者さんとの間に入ってくださいます。

転職サイトを使った方がスムーズに進むし、登録して損はありません。

候補とする施設やクリニックを上位3つ以上書き出す

転職サイトに登録したりハローワークで検索したりすると、「良いな」と思うものがいくつか出てきます。

外せない条件を入れた検索結果は全てチェックし、気になる求人をノートに書き出してみてください。

給料や勤務形態を入れると、より比較がしやすくなります。

転職活動をする上で頭の整理をすることは必ず必要です。是非やってみてください。

可能であれば見学も必ず行く

とくに転職サイトの場合、気になる求人の担当者と面談が出来たり、施設内を見学出来ることがあります。

施設の雰囲気を見ることは重要です。忙しそうにしているのか、病室やナースステーションはどんな風になっているか…

ただし見学のタイミングはだいたい、処置等が落ち着いた頃でスタッフがゆっくり過ごしているように見えることもあります。忙しいかどうか判断するには厳しいかもしれません

見学の後はだいたい担当と看護部長さんや施設長さん、クリニックだったら院長と面談があり、質問も出来ます。質問事項は必ず考えてまとめておくようにしましょう。

看護部長さんや施設長さんが優しいかどうかはあまり重要ではない

友人の紹介で入社した時に「看護部長もすごく優しいよ!」と言われ、面談すると確かにとても優しく、そのせいか全体的にスタッフも優しい人が多いように思ってしまいました。

しかし入社すると全く別人。言うことはコロコロ変わるし、話は聞いてもらえませんでした。

最初に転職サイトを使った時も「ここは施設長さんも穏やかでスタッフ全体的に若く、和気あいあいとした雰囲気」と担当者さんから言われていました。

他の条件も気に入っており入社することに決めましたが、見学に行ったのがたまたま閑散期で穏やかそうに見えていただけで、繁忙期がくると全体的に殺伐とし始めました。

そして施設長も穏やかではなくなり、誰にもSOSを出せなくなってしまいました。

トップが優しい=スタッフ全体的に優しいとはならないことを肝に銘じておいた方が良いと思います。

最後に…

今日はどうしても行きたくない…という日もあると思います。そんなときは1日だけ休んでみて。

「行きたくない」というのは身体からのSOSだと思っています。本当に無理はしないで。

「職場に迷惑をかけてしまう」と思うだろうけど、1人が欠けて業務がまわらないなんて、組織として成り立っていないと思います。

わたしは1日だけ休むという決断が出来なくて、結局適応障害になり、休職した過去もあります。

休職しても、傷病手当が出たおかげで生活もなんとか続けることができました。日本にはこんな素晴らしい制度もあるのだと知りました。

こんな失敗だらけのわたしでも、ありがたい事に今は理想的な職場で働くことが出来ています。

転職は焦らずに、良い求人が出るまでじっくり待ってみて、良い転職先に巡り合えることを祈ります。

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