精神科ときくと「大変そう」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし実際には精神科看護師に転職してから時間的ゆとりが生まれ圧倒的に体が楽になりました。
わたしの精神科歴はスーパー救急の病棟3年、精神科系のクリニック2年目です。
今日は精神科看護師のメリット、デメリットについて書いていきます。
まず簡単にわたしの自己紹介をさせてくだい。
看護師歴10年以上、転職回数はすでに5回。アラサーぽんこつナースです。
転職5回目でようやく自分に合った職場と出会いました。
現在は精神科系のクリニックで勤務しています。
まず結論から。
メリット
- 定時で上がれるため時間にゆとりが出来た
- 業務中も殺伐とした空気感はなく、心穏やかに働ける
- 患者さんとゆっくり関われて、仕事が楽しめる
デメリット
- 医療行為がほとんどないので、突発的に何かあった時に慌てる
- 精神症状の悪化している人から暴言を吐かれたり、少なからず嫌な思いはする
早速1つずつ見ていきます。
定時で上がれるため時間にゆとりが出来た
わたしにとってこれが一番のメリットだったと思っています。
急性期にいると緊急入院や緊急手術により残業が発生することがほとんどでした。
今日は定時で帰る!と思って朝出勤して
担当部屋の重症度を見た瞬間帰るのを諦める日々でした。
それが精神科はほとんど定時。残業なんて年間数える程しかしませんでした。
理由は医療処置の少なさだと思います。
コミュニケーションと与薬が中心なので、こなすタスクが圧倒的に少ないのです。
定時であがって、趣味のフットサルに時間を使うことが出来ました。
業務中も殺伐とした空気感はなく、心穏やかに働ける
手術や急変が少ない精神科。
そのため急性期や療養病棟と違い殺伐とした空気はありませんでした。
心なしか、スタッフも優しく穏やかな方が多く、先輩ナースにきつく当たられて泣かされるようなことは1度もありませんでした。
現在外来のみのクリニックに在籍していて、受診の人数は多いですが、雰囲気は穏やかです。
スタッフの空気感を患者さんたちはよく察しているので、これは精神科ならではなのではないかと思っています。
家に帰ってもイライラや疲労を持ち込まずに済んでいます
患者さんとゆっくり関われて、仕事が楽しめる
傾聴は全ての病院や施設で必要であり看護の基礎となるものですが、急性期にいるとゆっくり話を聞いてコミュニケーションをとる時間をつくることが出来ませんでした。
しかし精神科の場合ケアの中心はコミュニケーション、そして傾聴が重要になります。
もちろん医療処置や身体ケアは優先しなければなりませんが、一通り処置が落ち着けば部屋へ行き、ゆっくりと話を聴くことができます。
人の話を聴くのも上達します。これは本当に。
次にデメリットについて解説します!
医療行為がほとんどないので、突発的に何かあった時に慌てる
これはメリットでもありデメリットにもなるところだと思っています。
医療行為がほとんどないということは、処置が少なく残業がほとんどありません。
また詰所に早めに戻ってじっくり記録にかかる時間も生まれ、日々の業務が比較的穏やかです。
そういった点ではメリットになっています。
しかし、久しぶりに何かの処置が必要な時はかなり慌てます。
必要物品を揃えるのも普段使わない分探してくるのが大変でした。
あと久しぶりだから不安になるので、処置があることがもし事前にわかっていたら、予習しておく必要があります。
そして病状の大きな変化もなく処置も少ないので看護技術があまり磨かれません。
新卒で精神科の配属になると特に技術面の習得が遅れます。
新卒で精神科を希望することについてはまた後日書きます。
精神症状の悪化している人から暴言を吐かれたり、少なからず嫌な思いはする
わりとメリット多めに書いてきましたが、精神科看護はやはり精神的にキツいと感じることが少なからず1回はあります。
精神疾患を抱えている患者さんの気持ちは揺らぎやすく、暴言を吐かれることもあります。(詳しくは書きませんがやはり傷付いたこともあります)
わたしはそれ以上に、良くなっていく人を見て嬉しく思う気持ちが強かったので良かったですが、そのように思えない人や過度に傷つきやすい人は辛いかもしれません。
一般病棟と比較すると、精神科病棟は穏やかに働ける科だと感じています。
その反面、技術が身に付きにくいというデメリットもありますが、一般科が辛く辞めたいと考えているなら一度精神科を検討してみてください。
精神科看護師をしていると自分自身のQOL(生活の質)が上がっていくことを感じました。
おかげで転職後は趣味に没頭することが出来ました。
ちなみにわたしは新卒で精神科を希望したため最初の3年間が総合病院の精神科病棟勤務でした。
これについてはまた後日書きますが、わたしは精神科勤務を後悔したことは一度もありません。
これから転職する看護師さんには、是非悔いのない選択をして頂きたいです。参考までに。
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