
「もう一度、看護師として働きたいけど…ブランクがあると現場で通用するのかな?」
「子育てがひと段落して復職を考えているけど、急性期のような慌ただしい職場には戻れそうにない…。」
そんなふうに悩んでいませんか?
🔽 よくあるブランクナースの不安TOP3
不安なこと | 具体的な悩み例 |
---|---|
技術のブランク | 採血や点滴、電子カルテに不安がある |
人間関係 | 年下の先輩ばかりで気まずくない? |
体力・働くペース | フルタイムに戻れるか自信がない |
そんな看護師さんたちにお伝えしたい!
実は、精神科という選択肢があるんです。
✔医療処置が一般科より少なく、じっくりと向き合う看護が出来る
✔生活支援やコミュニケーションが中心で、ブランクがあっても始めやすい
✔急変が少なく、比較的落ち着いた環境
こういった特徴から、ブランク明けの看護師が安心して働きやすい職場として精神科は注目されています。
この記事を読めば、ブランク明けで復帰したい看護師さんの参考にしていただけると思います。
「ブランクがあっても精神科なら安心」な3つの理由
なぜ精神科?
精神科は、ブランクがある看護師にとっても、再スタートしやすい環境が整っています。
精神科が安心な理由 | 解説 |
---|---|
医療処置が少なめ | 点滴や採血の頻度が少なく、観察・記録・コミュニケーションがケアの中心 |
急変が少なく落ち着いた環境 | 身体的負担が少なく、ゆっくり慣れていける |
幅広い年齢層が在籍 | ママナース・中高年スタッフも多く、ブランクに理解がある雰囲気 |

わたしが以前勤めていた精神科病院は、医療処置や急変が少なく落ち着いた環境で、幅広い年齢層が在籍し互いに理解し合える職場でした。
病院の雰囲気にもよりますが、急性期のような忙しさや処置の多さに不安がある方にとっても、理想的な復職環境が整っています。
また、残業が比較的少ない点から、育児中・不妊治療中の看護師さんたちにも大変おすすめな職場です。

知らなきゃ損!精神科復職前に押さえておくべき4つこと

精神科看護の特徴とポイント
ブランク明けの復帰は不安がつきものです。

精神科がおすすめ!と言われてもそもそも精神科の経験がないから雰囲気もわからないし結局不安だよ…
と思う看護師さんがほとんどだと思います。
その場合は精神科ならではの特徴やスケジュールを知っておくことで、不安を減らすことが出来ます。
精神科は一般科とは異なるケアのアプローチが多いため、事前の知識が大変重要です。
精神科看護の特徴と対応ポイント
特徴 | 対応のコツ |
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コミュニケーション重視 | 傾聴力を大切にし、感情の動きに敏感になること |
隔離・拘束対応の場面あり | チームで判断する・法的知識と倫理的配慮が必要 |
医療処置が少ない | 必要な場面では丁寧に学び直せる体制がある |
患者層が多様 | 急性期・慢性期・認知症など、配属により雰囲気が異なる |
また、精神科といっても病院や配属された病棟などにより雰囲気も異なるため、見学可能な場合必ず雰囲気の確認に行きましょう。
筆者の精神科勤務エピソード

閉鎖病棟(スーパー救急)3年、精神科訪問看護1年半、現在は精神科デイケアに勤務しています。
最初は「閉鎖病棟」と聞いて少し怖かったのが実際の感想です。
精神科の急性期病棟では、症状が激しい経過を辿る患者さんもいらっしゃいましたが、落ち着くと穏やかな方がほとんどでした。
これは当初想定していたイメージとは全く違っていました。
医療処置も一般科と比較して少なく、早朝の採血は多くて2.3人ほどでしたので、じっくりと血管を見ることも可能でした。

医療処置も少なくて看護師っぽくないね…
と言われることもありましたが、精神科看護師のやりがいは「心にもしっかりと寄り添えること」だと思っています。
「あの時穏やかに話を聴いてもらって救われた」と、急性期の症状を脱した患者さんから言ってもらえたとき、心から看護のやりがいを感じました。
また、わたしが勤務していた病院は年間を通して残業がほとんどありませんでした。
緊急入院などがあっても、夜勤帯の看護師に引き継ぎが可能なので毎日定時で帰宅していました。
急変も少ないので落ち着いて業務にあたることが出来ます。
復職成功のカギは「職場選び」と「復職支援の活用」

職場選びのポイント
ブランクがある場合、プリセプター制度を導入している病院だと安心です。
わたしの前職場は中途採用者に対して3か月間、プリセプターを付けていました。

そこまで手厚くなくても、「どのくらいサポートしてもらえるか」は必ず確認しておきましょう。入社後の安心感が変わりますよ。
「なんとなく近所だから」「給料が良いから」など条件だけで短絡的に選ぶと、働きづらくてすぐに辞めたくなることもあります。(筆者は経験済み)
もちろん条件はとても大事ですが、ブランクがある方の場合はまず復職支援をしている病院かどうか、必ず確認してください。
そして自分がどこまでサポートしてもらいたいか、照らし合わせながら転職活動をしていきましょう。
復職成功のための基本の3ステップ
復職、転職どちらにも使える3ステップです。
わたしの場合この3つは外さずに転職活動をしていました。
- 復職支援のある病院を選ぶ
- OJT・プリセプター制度があるか確認
- 働き方に合った条件を明確にする
- 時短、日勤のみ、夜勤免除などの希望を洗い出す
- 転職サイトを使って裏側まで知る
- 転職エージェントに相談すれば人間関係・残業・育児への理解などを事前に確認できる
転職サイトへの登録も、育児をしながら、働きながらだと非常に大変だと思います。
わたしは担当エージェントさんに相談し、連絡頻度や日時などを調整してもらっていました。
そうすることで連絡が負担になることなくスムーズにやりとり出来て良かったです。
筆者の転職成功体験談

働きたかった精神科で不妊治療中も、妊娠中も、育児中も自分らしく働ける職場に出会いました。
まず最初に転職サイトに登録し担当エージェントさんとやりとりして様々な相談に乗って頂きました。
もちろん、すぐに希望の求人が出てきたわけではなく、担当エージェントさんからも条件を外した求人の提案がしばしばありました。
しかしわたしの場合「不妊治療中、子育て中でも続けられる精神科」という条件は妥協できませんでした。
お電話でその意思を伝え、根気よく付き合って頂き、少し待っていると理想の職場に出会うことが出来ました。

病院見学やネット検索で出てくる情報は限りがあるのに対し、エージェントさんは看護部長のお人柄や残業実績など、出回らない情報を知っていることがあります。
転職サイトへの登録は、やりとりが大変で気が重いと感じる方もいらっしゃると思います。
しかし転職に成功した身としては、親身に相談に乗ってくれるエージェントさんを見方につけない手はないと思っています。

「登録したけど理想の求人には出会えなかったよ」
「結局ブラック病院に転職してしまった」
という声が聞こえてきそうですが、要は担当のエージェントさんをいかに見方につけ、自分の希望をしっかりと伝えられるかがポイントです。
自分がどんな生活を送りたいか、どんな看護をしたいか、事前にしっかりと整理する必要があります。
担当エージェントさんとやりとりする中で頭の整理が出来て、改めて自分のやりたい看護の確認が出来たというのも、大きなメリットでした。
1人ぼっちで調べてずっとモヤモヤしているのではなく、客観的に見て頂くことはとても貴重な時間になりました。
まとめ|ブランクがあっても、あなたらしく働ける場所はあります

✔精神科はブランク明けの看護師が安心して働ける職場環境が整っている
✔医療処置よりもコミュニケーション・観察重視の業務が中心で落ち着いて業務に向かえる
✔職場選びのポイントを抑えて復職支援を活用し安心して再出発しよう
わたしは精神科看護師に誇りを持っていますし、これだけ家庭との両立がしやすい環境は少ないと思っています。
この記事が復職したいけどなかなか踏み出せない看護師さんの後押しになることを祈っています。
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