最近、職場以外の方と関わることが何度かありました。県外に出ておよそ3年。地元を離れてからずっと友人と呼べる人がいなかったわたしにもついに新たな出会いがあるかも…と淡い期待を抱きながらその集会に参加しました。
仲間の輪を広げて、また昔のようにいろんな友人と繋がりが持てるきっかけになるかも…しかしそんな期待は大きく外れました。
その会には、以前価値観という記事に書いた方々も数名登場しました。
その集会にはわたしを含め合計11名の女性が集まっていました。最初は夫との馴れ初めや恋人の話、将来どうなりたいか、というような話で盛り上がっていました。
久しぶりの女子トークだなぁ～みんなニコニコ笑顔で優しいし楽しいな～と最初は穏やかな気持ちで会話に参加していました。
そして途中から話題は「妊活」の話に。
その場の2名が出産経験あり、残りのわたしを含む5名がこれから出産を考えていました。
そこでわたしも妊活は緩く始めています、と伝えました。
すると「どんなことしてるの？」「いつ頃ほしいの？」「何か準備始めてるの？」等根掘り葉掘り聞かれました。
わたしが妊活のために実施していることと言えば葉酸サプリメントを摂取、刺激物（アルコール、カフェイン、塩辛いお菓子）を減らす。このあたりでしょうか。
ゆるく始めている、と言いましたが、婦人科のクリニックで不妊治療にも通っています。しかし会ったばかりの方々にそこまでお伝えするのは抵抗を感じ、あえて言いませんでした。
すると
「妊活のワンコインセミナーを来週ひらいてもらおうと思っていて！メアリーさんも是非行きましょう！」
と一番年齢の近い女性から誘われました。
そして行ってみたい、とも言っていないのに、「何日があいてますか？！仕事後の30分とか来週とかでも大丈夫ですよ！」と日程もすでに固めようとしていました。
妊活セミナーなどに参加したこともなく、少し考えたいと思ったので
その週は忙しいと伝えましたが「じゃあ翌週の月曜日の仕事終わりは…」と詰め寄ってこられました😅
どうやら妊活セミナーを希望するとオンラインでセミナーを開いてくださる方がおられるらしいのですが…その場にいたわたし以外の全員はその方のことを知っている様子でした。
どんな方なんですか？と聞いても、年齢と性別、お顔の写真程度の情報しかなく、どんなお仕事をされているのか、どのような経歴の方なのか、そして何よりお人柄が見えるような情報は一切出てきませんでした。
妊活中の食事指導を主にされているみたいですが、それならネットで検索をかければ、セミナーに参加しなくても情報はたくさん出てきます。
そしてわたしは根拠のないことをしたくない、と思っており、なおかつ今かかっているクリニックのドクターを信頼していました。
そのため、主催者がどういう人物かもわからないようなセミナーは、どうしても気が乗りませんでした。
摂取してはいけないものは調べて食べないようにしているので、ストレスを溜めないためにも一旦これくらいにしておきたいんです、とやんわりお断りしました。
しかし周りの女性陣も加わってきて「ここにいる人で出産した人は全員つわりがなかった」「妊娠の2年前から始めなければ遅いと言われている」「妊活するなら自分のためにも勉強はするべき」等、口々にわたしへ訴えかけてきました。
全員から妊活セミナーをゴリ押しされ、戸惑いました。しかしどうしてもそのセミナーに行く気になれず別の話題に話をそらしました。
あえて別の話題にそらしたにも関わらず、また別の女性が「今の会話で思い出したけど、わたしのお姉ちゃんつわりがひどくて毎日吐いて苦しんでたの。あれを見てるとわたしも栄養について考えなきゃと思って…」と、また妊活セミナーに誘う会話に戻してしまいました。
「体力はある方？」「このセミナーに参加してめっちゃ元気になったよ。年齢関係なくすごく元気！」
と、今度は方向性を変えて来ながらまた勧誘…😅
あまりの強引さに嫌気が差し、用事があるので早く帰ると伝え、その日はそそくさと帰宅しました。
帰宅後すぐに連絡がきていました。妊活セミナーを開催する主催者と食事をする会や、今回と同じメンバー（11人くらい）との食事会へのお誘いでした。
わたしは2人とか3人とか少数であっても、心置きなくたわいもない話が出来る友人が欲しいと思っています。しかし彼女たちの誘いはいつもセミナーや〇〇の会と称した得体の知れない集まりばかりでした。
自分の求めていることと少し違うと判断し、フェードアウトしていくためにも少しずつ距離をとることにしました。
お誘いを断りスマホを閉じると、なんだか空虚な気持ちに。
あそこには同年代の女性が11人もいたのに、わたし個人とお茶に言ったりゆっくり話をしてくれる人は1人もいないんだなぁ…と。
そしてこんなモヤモヤした気持ちを整理をするために、ノートアウトプットをしてみました。（ノートに今の感情を書き出して言語化するもの）
そこから見えてきたものは、「今のままのわたしの体では妊娠しませんよ」と11人から責められている気持ちになっていたことに気付きました。
そして多忙な中でも小さく始めた努力を否定されているような気持ちになっていました。
もしかしたらそんなつもりは全くなくて、ただ親切心で誘ってくれていただけなのかもしれません。
しかし今のわたしにとっては神経を逆撫でするような言い方が多く、前向きに捉えられませんでした。
妊活を始めてからもわたしは、フルタイムで働きながら通院しています。
不妊治療中の通院は、突然休まなければならないこともあります。わたしの職業は看護師なので、慢性的な人手不足により休みにくさももちろんあります。
噂では聞いていましたが、やはり時間管理が難しいことも多々あります。
それでも上司が上手く連携してくれており、なんとか治療は続いています。突然休んだ分は、他の業務で力になれることがあったら頑張ろう、と埋め合わせ出来るように努力したりもしています。
そして生活面でも気を付けていることはあります。
わたしはウイスキーや豆から挽いた濃い味のコーヒーを好んで摂取していました。妊活を始めてからはお酒は完全に辞めており、コーヒーはカフェインレスのデカフェ豆に変更。
葉酸サプリメントも摂取し甘いお菓子や塩辛いものもなるべく控える生活をしています。
健康体なわたしに必要なのはきっと足し算よりも引き算🍺
これもネットで時々医師が記載している、妊活中の生活というような記事を参考にして考えたものです。
今は刺激物は控えて普通にバランスの取れた食事を3食摂ろうと心掛けています。
多忙な中でも時間とお金のやりくりをしながら、小さな努力は継続しています。
それを何も知らない人たちに「お金をかけてでももっとちゃんとやりなさい」と言われた気持ちになり、とても不快な気持ちでした。
そして冷静に考えると「妊活」なんて出会って1回や2回の人に気軽に聞いて良いような軽い話ではないはず。
そんなセンシティブな内容を複数名で寄ってたかって「こうするべき！」「セミナーに参加するべき！」なんて今冷えた頭で考えてもなかなか理解出来ない。
自分たちの利益のためだけにセミナーに勧誘しているとしか思えないような発言の数々でした。
妊活セミナー自体が悪いなんて全く思っていません。
もしかすると、違う言葉で、もっと多くの情報を聞いた上で誘っていただいていたら、参加していたかもしれません。
でも今のわたしにこのセミナーは必要ではないと、情報量の少なさや勧誘の仕方を見て確信しました。
そして、誘う時の言葉のチョイスについて。
妊活について相手がどんな努力を重ねているか、妊活についてどう捉えているか、いつ頃から取り組み始めたか、個人差があるはず。
わたしたち夫婦は転職や転居が重なり、始めるにも時間がかかりました。
そんな背景を知らないまま
「妊活を始める2年前から取り組まないともう遅い」そんな言葉を何度も聞き、わたしはうんざりしました。
もっと想像力を働かせていたら、きっとあんな強引な誘い方や発言は出来ないと思います。
興味のない素振りをしても誰も察してくれることはなく、複数名でわたしを勧誘しようと必死なのがわかりました。
そこにわたしのことを心底考え心配してくれている人もいませんでした。
もうこの方々と関わることはないだろうと確信し帰路につきました。
しばらくの間、何かと用事をつくって食事会を断り続けていると、お誘いもぴたっとこなくなりました。
この出来事からノートアウトプットで振り返ると、自分自身もナーバスになっていたことに気付きました。だからこそ小さな出来事にも過敏に反応し、拒絶反応が出ていたのかも。
こんな気持ちになるのも、授かりたいと努力しているからこそ湧いてくる感情なのかもしれません。そう思うと、自分をもっと労わって生活してみようと思えました。
今しか感じられないこの感情と向き合えるのも、不妊治療中ならではのとても貴重な体験。妊活中に感じた小さな気持ちの変化は見逃さず、これからも書き綴っていこう。
そして結果的にはこの気持ちに気付くことが出来てよかった✨
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