不妊治療をしていて、ステップアップのタイミングについて悩む時期がきました。
わたしは卵管を拡張する手術を受けた後、人工授精を4回受けてきました。
ホルモン検査等で異常もなかったため、この手術をすればきっとそのうち授かると信じていました。
しかし現実は厳しく、9月に受けた4回目の人工授精も実りませんでした。
先週の夜に生理がきたとき、「もうこのままでは妊娠出来ないのかな」と絶望しました。その日は落胆し、仕事から帰ってきた夫に報告後も、しばらく落ち込みました。
不妊治療のため婦人科に通い始めたころ、「夫婦2人とも悪い所はないから、治療すればきっと授かる」と思っていました。
しかし卵管拡張手術後も授からず、「今月こそ」と思いながら毎月人工授精に通いましたが、実りませんでした。
妊娠することの難しさ、命を授かるということは本当に奇跡なんだと、身をもって感じています。
わたしより後から結婚した友人たちも続々と妊娠しています。「どうしてわたしだけ妊娠しないのか」という焦りばかりが募り「年内で体外受精にステップアップしたい」と夫に相談。
夫は、わたしが仕事で大変ストレスを抱えていることを知っており(今年は休職した月もあり)「体に負担をかけることはあまりしたくない」「専業主婦になる?」と言ってくれました。
そんな言葉を聞き、ストレスを減らしながらもう少し自然に近い形で粘ってみたいという気持ちが芽生えました。
お金×不妊治療
これは不妊治療に通う夫婦に必ずついてくる課題だと思います。
2022年より保険適応となった不妊治療ですが、それでもお金はかかります。
わたしの通っているクリニックは、人工授精前に卵子の状態を確認するエコー検査がおよそ1800円~2500円、人工授精が6500円程度です。
しかし体外受精となると保険適応とはいえ、桁が変わってきます。ステップアップするのであれば尚更わたしが働き続けたほうが、夫の1馬力より経済的にゆとりが生まれます。
授かってからのことを考えても、わたしが働き続けていたほうが、育児休暇が取得出来たり、保育園に入りやすかったり…。
今の会社に転職した時も、今後子どもが出来てからのことも考えた上で職場探しをしました。子育てに理解がある職場か、育休取得実績はあるか、といったところもよく調べて転職しています。
将来のために、と思い職員から受けた嫌がらせにも耐えてきました。休職するまで追い込まれました。ここまで耐えたのにもったいないと思う気持ちがあり、ずるずると我慢し続けていました。
「サンクコスト効果」
夫から言われた言葉です。これまで費やしてきたコストや労力に対して「もったいない」という気持ちが働き、合理的な判断が出来なくなることを指すそうです。
今のわたしの現状は仕事のストレスが多く、家に帰ってからもピリピリしていたり、毎週日曜日の夜は眠れず月曜日の朝は体調不良で出勤しています。
そして週末にかけて解放され徐々に元気になってくる…
こんな精神状態で人工授精を続けていても、意味がないですよね。まさに本末転倒…。
一度は休職して気持ちが変わりましたが、やはりこの会社が自分の肌に合っていないことは、復職してからよくわかりました。
仕事を休むためにも、早く妊娠したい。妊娠することがゴール。毎日そんな気持ちになってしまいます。
こんな気持ちでは赤ちゃんは来てくれないんだろうなと…。
そこで出した結論は年内に転職して環境を変える、治療は継続し、来年わたしの誕生日がきたら体外受精へステップアップする
転職は正社員、パートどちらも考えていますが、一旦育休のことを考えるのは辞めるという結論にいたりました。
少し穏やかに働ける場所を自分のペースで探していきたいと思います。
不妊治療中の転職事情等、引き続き書き残していきます。
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