不妊治療中に転職しました~復職後半年経過~

映えない暮らし

昨年の夏に心身のバランスを崩し、人生で初めて休職しました。

不妊治療代、生活費等将来のお金ために仕事を辞めるという選択が出来ず、追い込まれ続け、ついにある日の朝、わたしは出勤できなくなりました。

休職期間中は様々な感情が芽生え、今後の人生について考える機会が増えました。

そんな現在のわたしの状況ですが、2023年9月頃から転職活動を開始し、年末の12月には転職先が無事決定✨

新しい職場へ行くことを選んだ理由は「(復職しても)今の会社がとにかく合わない」これが一番でした。

休職期間中は自分のやりたいこと、今の思いをただ書くというアウトプットノートを作成しました。

そこで起こった心境の変化は

この会社じゃなくても育休は取れる(最悪育休はなくても良い)

そもそもなぜそんなに育休に縛られていたのか?それは夫の収入減が一番の理由でした。

2年前に夫が転職し、夫婦2人でフルタイムで働かなければ、生活していけなくなりました。

そこからわたしは「これからの人生は何があってもフルタイムで働いてしっかり稼がなければ。将来子どもをつくるなら育休もとれて、復帰後も働きやすいところを探さなければ」そんな思いが根強くありました。

いつしかそんな思いに執着してしまい、自分の生きたかった人生、やりたかったことも忘れてがむしゃらに働く毎日。

お金のためだけを思って、挑戦したいことも忘れる日々…。本当に先が見えませんでした。

休職してじっくり考える時間が出来たことにより、「最悪育児の間だけ無給でも生きていける。お金ならまた働いて稼げば良い。不妊治療出来るのは今だけだやたいことが出来るのも若いうちだ」そう思えるようになりました。

今から転職したら不妊治療の日程も延びそう」「新しい職場で育休もとれるかわからない」この2つに縛られ続け、体質の合わない職場からも逃げられず、さらに不妊治療は実らず、八方塞がりとなっていました。

ここから不妊治療、育休、お金というキーワードは考えず、転職活動を始めました。

復職後2か月目のことでした。復帰後の記事はこちら

夫が専業主婦でも良いよと言ってくれたこともあり、完全に仕事から離れることも1度は考えましたが、やはり社会と繋がっていたい…そう思う気持ちも強くありました。

そのため納得のいく職場に出会うまで転職活動をしてみようと考えました。

条件は正社員にこだわらない、給与にこだわらない、自分の挑戦したかったことに限りなく近い求人を探す。

それまでに今の会社でまた辛い出来事、耐えられないことがあればすぐに退職すると決めました。

しばらく探していると、気になる求人がたまたま2件出たため応募しましたが、大人気求人だったこともありどちらも書類で落選。しかしその後も諦めずに毎日求人チェックをしました。 

求人チェックを続けていると12月の年の瀬に、ずっと挑戦したかったことにより近い求人が出ました。(そして合格も頂きました)

合格してからもしばらく悩みました。次の所は時間の拘束も少ないため不妊治療のスケジュール管理は出来そうでした。

しかし前職よりも小さな会社で、パートタイムになります。

給料は下がるし、おそらく育休は取れない…

でもずっとやりたかった仕事で、もうこんな求人なかなかでないと思う…

そんな胸の内を夫に相談すると「パートでもいいじゃん!育休が取れなくてもご飯食べさせるくらいなら出来るから、やってみたらいいよ」と迷うことなく言ってくれました。

この言葉に背中を押され、わたしは転職を決意したのでした。

今思い出しても、復職した日のことは忘れることが出来ません。

キャパを超えて頭が回らなくなってしまったことや、スタッフ全員が敵に見えてしまったあの職場、そんな場所に帰って頭を下げるなんて本音ではしたくなかった。

でも、ただ生活費のため、不妊治療のため、わたしは無理して復職しました。

その後の仕事も休職前と変わらず、お世辞にも充実しているとかやりがいがあるなんて思えませんでした。

休職を経験してから大きく変わったことは、「どうしても合わないなら転職すればいい」「時には逃げていい」そんな気持ちになるようになりました。

今の会社は不妊治療を理解してくれている」「子どもを産んでも休みやすい環境が整っている

この2つのメリットに縛られ続け、休職するほど追い込まれても転職活動に踏み切れずにいました。

「こんなに休みが取りやすい環境はない。今はぶら下がらなければ」そんな気持ちで体を引きずりながら、満員電車に乗り込み出社する毎日。

辞めたい。でも辞められない。

様々な要因が重なり、追い込まれたことにより、身動きが取れなくなっていました。

結果的にわたしは、会社の体質が合わず、転職という選択をすることになりました。しかし、休職という経験は自分の考え方を変え、執着をなくし、「この会社じゃなくても大丈夫」と思える良いきっかけになりました。

今となっては、すごく辛かったけどあの時休職という選択をして良かったと心から思っています

そして転職先が決まった現在、心の在り方は大きく変化しました。

食べ物を心から美味しく食べることが出来る、景色が綺麗、職場につくまでの道でお洒落なカフェがある!など小さな気付きがある(気付ける余裕が生まれた)、日曜日の夜も元気でありのままで過ごせている…

会社から離れる決断をした瞬間、自分がこれまで、いかにストレスにまみれていたか気付くことが出来ました。

お金は、もちろん必要です。お金がなければ生活は成り立ちません。

でも、工夫次第で「正社員」である必要もなくなるし、自分の心を軽くするほうを今は優先するべきだと判断しました。

これに気付けてからの毎日は、人が変わったように生き生きと過ごせるようになりました。

自分らしく生きていきたい、お金は、今はほんの少しで良い。またいつか正社員になろう。

割り切ってそう思えたら、景色が変わりました。

もちろん不安もとても多いです。今後の不妊治療のスケジュールとか、もし授かったらどうするかとか…新しい環境に行くのは、やはり不妊治療中は勇気が必要です。

でもその雑念も今は心の片隅においておくことにしました。これからまた、わたしは自分らしい人生を送っていこう。と、今はワクワクが止まらないのです。

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