月15万円の生活(夫の転職)

映えない暮らし

昨年からわたしは映えない生活を送ることにしました。

正しくはSNS映えする生活なんて送る余裕がなくなりました。

1年前、わたしたちは都内の閑静な住宅街から地方都市の安いアパートに転居しました。理由は夫の転職。

夫の転職前、東京で生活していた頃は、インスタ映えを狙った写真を撮ってみたり、高級ホテルに泊まって美味しいディナーを楽しむ、そんな生活をしていました。

しかし、なぜか毎日満たされず心の中は空っぽでした。

お金を気にせず行きたい場所へ行き、食べたいものを食べ、日々楽しく生活しているはず。それなのに、なぜかずっと満たされず孤独を感じていました。

この気持ちはなんだろうとぼんやり考えていました。

そしてついに、大黒柱である夫の転職が決まり、東京を去る日が来ました。

わかってはいましたが、世帯年収は東京に居た頃よりもガクッと落ちました。(金額は書けませんが)

結婚してからのんびりと看護師パート生活を送っていたわたしは、地方移住をきっかけに再び正社員に。

安い賃貸に住み替え、生活レベルも落とさなければなりません。もちろん、高級ホテルのディナーなんて行ってられません。

当たり前のように購入していた自分の好きな洋服や、当たり前のように立ち寄っていたオシャレカフェも我慢。もちろん毎週行っていた外食も行けなくなりました。

地方移住によりわたしの希望であった地元近辺に帰るという願いは叶いましたが、転居したばかりの頃は、我慢ばかりの生活に幸せを感じられずにいました。

「本当にこれで良かったのか」と夜な夜な考えていました。

眠れないくらい考えることもあり、正直あの頃のわたしは抑鬱状態だったと思います。

さらに追い打ちをかけるように、正社員で再就職した先の新しい職場で、先輩からの嫌がらせに遭いました。(また後日ブログに残そうと思います)

家に帰っても抑鬱状態、職場でも嫌がらせを受けており、生活レベルも低下。地方に帰ってこれたとはいえ、実家はすぐに帰れる距離ではありません。

朝から晩まで働き詰めで人間関係にも恵まれず、もうやっていられない、実家に戻りたい…と思った時期もありました。

しかしもう時を戻すことなんて出来ない、前に進むしかない、やれることを少しずつやっていこうと心に決めて気持ちを持ち直し、そこからはがむしゃらに働きました。

そう思えたのは「自分の人生を諦めたくない」という思いからでした。そう思うとまだまだやれると。

まずはこれまで無関心だったお金の勉強を始めました。主に書籍や無料のYouTubeを使って勉強し、資産運用のため積み立てNISAも始めました。

そして基本給を上げたいと思い、社内規定で給料の上がる資格をいくつか取得。久しぶりに本気で勉強をしました。

次に将来設計をしてみました。

〇年以内に妊活予定、〇年以内に資格取得し副収入を得る(月〇万)、〇年後に転居…

具体的な将来設計をすると新たな目標が生まれました。

目標が生まれたことにより、行動に移せるようになりました。今は日々小さな目標をクリアしながら大きな目標に向かって生活しているところです。

このように忙しく日々を過ごしていると、いつの間にか夏が過ぎ秋を越え、雪の降る冬がきました。そうこうしていると桜が咲きました🌸

そしてふと通帳を見るとびっくり、貯金が増えていました💰

世帯年収は随分落ちたはずなのに、資産運用と節約生活を始めたところ、これまでにない程の金額を貯めることが出来ました。

都内に住んでいた頃はその半分も貯められていなかったのに…。

あの頃2人でせっせと稼いでいたお金は、毎週末の外食代やご褒美と称した高級ディナー、日々の美容代、カフェ代等に消えていました。

当時を思い返すと、食事を外で簡単に済ませる時も、惣菜やさんやお弁当屋さんで1000円くらいするランチを買って食べていました。なんでもかんでもご褒美と言って数千円払えば手が届くご飯やスイーツを頻繁に買って食べていたなぁ…🍴

そして気に入ったお気に入りブランドの洋服の最新作を見つけるとすぐに購入していました。

この反省を生かして仕事帰りのカフェやなんとなく外食、シーズン毎に何着も洋服やアクセサリーを購入することなど、なんとなくお金を使うことを辞めたことは大きかった👏

一度散財を辞めると、不思議と欲もなくなりました。「似たような服だし、通勤で着るだけだから」とプチプラな服を普段使いには選ぶようになりました。

今は納得のいかないものには1円も払わないと決めています。

そしてインプット(お金・資格の勉強)したことを実践し成果を出すことが出来た(貯金が増えた、資格取得し知識・給料が増えた)という喜びを掴んだわたしは、さらに勉強を始めました。

半年間くらいかけて様々な著名人のSNSやYouTube、ブログを拝見し、いろんな働き方を知りました。その中でも文章を書くことに挑戦してみたいと思い、ブログを立ち上げました。(←これは現在進行形)

数年前まではこんなにお金のことで悩む日がくるなんて思っていなかったし、看護師以外のことに挑戦したいと思う日がくるとも思っていなかった。

でも辛かった経験によって多くの学びを得られ、貴重な経験に変えることが出来ました。

東京で派手な生活をしていた頃のわたしの心理状態は、今思い返すと見栄や欲望とは少し違うものでした。

人生で初めて田舎から出て、家族も友人もいない大東京に1人で上京。

キラキラした写真をsnsにアップしたり、家族に送ったり。

わたしはちゃんと東京に馴染めてるよ!というアピールだったのかもしれません。

安心させたいというよりは強がっていました。キラキラを装いながらも「自分の力で生きているわけではない」「自分は何者でもない」ということを痛感していました。

田舎の生活とは全く違う環境にもなかなか馴染めず、夫はそばにいたけど寂しかったのです。

「東京でずっと感じていた孤独」の理由が、この経験でわかった気がしました。

「馴染めていないくせに馴染めた気になっている」「何者でもないのに何者かになったつもりになっている」そんな自分に気付いて苦しかった。

そしていつの間にか「こんな人生を送りたい」と思うイメージからかけ離れた生活を送ってしまっていました。

今はSNS映えするような暮らしではないけど、背伸びせず、身の丈に合った暮らしが出来ています。

そして、家族や友人と触れ合う時間が多くつくれるようになりました。

大変なことも多いけど、不思議と以前より心も満たされています。

そして給料を上げるために資格を取る勉強をしたのも、本当に久しぶりのことでした。この経験から、少しでも高い収入を得たいと思うなら、地に足をつけて愚直に取り組んでいくしかないということを改めて学びました。

それはきっと会社員でもフリーランスでも副業であっても同じなんだろうなと思っています。

これからどんなに昇給して収入が上がっても、この地に足のついた暮らしを維持していきます。そして勉強は本当に大切。学び続ける大切さを改めて感じています。

あんなに恐怖を感じていた収入が減るということ。不要なものを取り除いてみたら、思わぬ気付きが生まれ、いつの間にか心も満たされていました。

収入は減ったのに心は満たされているってすごい経験でした。

ちなみに現在の生活費は夫婦2人でおよそ15万円くらいで成り立っています(家賃込み)東京の頃の半分以下です。月15万円の生活が今となっては手放せません。

ちなみに余談ですが、現在の夫のいない日のランチはこちら↑

およそ400円の海鮮丼(398円で買った落とし身をごはんに乗せてかつおぶしをふりかけただけ)と昨日の晩御飯の残り物。以前と比較するとかなり質素になりました。

でも健康的だなぁ、全く映えないけど安くてお財布に優しいなぁと、日々美味しく食べています。食べながら心まで満たされています。

親族から頂いた無料のお米もとても美味しくて、満足度も高い🐟

日々生活していくための食費は500円以内で良い。月に1回くらい外食をして心を満たすことに、今は楽しみを見出しています。

地方へ転居した最初の頃は窮屈に感じていたけど、生活費を上げないということは「以前のように稼がなくても良い」という安心感にも繋がっています。

生活レベルを落とすって大変そうに見えますよね。わたしも最初は怖くて怖くて眠れませんでした。

でもいざ実践してみると控えめにいって最高でした。

どんな状況でも自分次第で変えていける。そんな素晴らしい経験となりました。

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