看護師辞めたい~休職した話~

映えない暮らし

結婚してから2年間はパート勤務でしたが、2022年に転居し、夫の収入ダウンと共に正社員として復帰しました。

わたしが今の会社を選んだ理由は①休みが比較的取りやすい②産休・育休を取ることを推奨している③子育てしている人も働きやすい

この3つが理由でした。

入ってみると、確かにこれらは満たせる環境でした。しかし、とにかく人手が足りておらず忙しい。そして人間関係が非常に悪く、常に殺伐としていたり、職員同士で喧嘩している姿を見かけることもたびたびありました。

そして入社して1か月で事務職員からの嫌がらせを受け始めました。

「事務職なら関わることないからほっとけばいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、この職場は事務職員さんと医療職は仕事で毎日関わらなければならず、毎日わたしだけに向けられたきつい嫌がらせに耐えるしかありませんでした。

仕事もかなりハードで嫌がらせも受けており、限界を感じたわたしは上司に異動の相談をしました。

するとすぐに許可がおり、2か月後には異動させてもらえることに✨

他部署に異動してから嫌がらせはなくなりましたが、配属先はさらに人手が足りておらず、仕事内容はますますハードに…。

それでも、嫌がらせなどの人間関係の悩みが解消されたので、育休・産休を取るためにも常勤で頑張ろうと鉛のように重い身体を引きずりながら毎日出勤していました。

もちろん、現在進行形の不妊治療と両立させながら通勤していました。

しかし、ある日から職場についてトイレに座るとそこから動けないことが増えました。お腹の調子も悪くじっとりと汗をかいており、会社の建物が見えると吐き気を催すように…。

不妊治療も上手く進まず、行き詰っていた時でした。

そしてある時ついに電車に乗れなくなりました。

「もう限界」と涙が出てきて、これまでにないほどの不安にかられており、しばらく休もうと決意。

上司に連絡しすぐに帰宅。そして近所の小さな心療内科を受診し診断書を書くから少し休みなさいと言われました。

先生はとても優しく、まとまりのないわたしの話をじっくり聞いて理解してくださいました。

転居してから誰にも言えなかった辛かった出来事を話しながら涙が出てきました。ようやく逃げられるんだと。

診断書がおりて休職する話を上司にするのはとてもストレスでした。部署異動したばかりということもあり、まだ新しい部署のスタッフにも慣れていなかったことも理由の1つでした。

休職したいという電話をかけたくなくて、「あと30分後にしよう」「ちょっと寝てからにしよう」と延ばしながらも夕方17時頃になんとか電話をかけることが出来ました。

上司は優しく対応してくれました。「何か出来ることがあれば教えてくださいね」と。(建前だと思いますが)

わたしは一旦会社と距離を置きたかったため、「わかりました」とだけ返事をし、それから復帰までの間一度も自分から連絡をしませんでした。

電話を終えると長い1日が終わったと安堵ししばらく横になって眠ってしまいました。

今思い返すと、本当に精神的にやられていたなぁと…。自分が自分ではないような感覚で、これまで経験したことのない不安・焦燥感などの辛い気持ちに毎日襲われていました。

その頃感じていたストレスの多くをまとめてみました。

①会社への不信感

最初に配属になった部署は嫌がらせや喧嘩が横行している環境でした。そして、上司はそれを黙認しているようでした。優しい上司は多かったですが、責任感が薄くすぐに犯人捜しをしたり、突発的なトラブルが発生しても決して守ってくれる人はいませんでした。

1人1人にのしかかる仕事の責任がとても重く、管理職は事務的なことにばかり向き合っている印象でした。

②人間関係による疲労

どこの職場に行っても必ず人間関係には悩まされると思います。しかしここはとても特殊な環境で、上司の目の前で理不尽な罵声を浴びせられたり、社会人として使ってはいけないような言葉を発しているスタッフがいても、注意する人は誰もいませんでした。

③そもそも自分の将来やりたい看護ではなかった

働きながら子育てが出来るような、時間の融通の効くところへ転職したため、分野としてあまり興味のない領域の職場に転職しました。そのため日々の仕事が辛くてたまりませんでした。

しかしこれに関しては自己責任として受け止めていました。そして「10年くらいはここで頑張らせてもらおう」と思っていたため、転職したばかりの頃は毎日勉強していました。

この会社のルールを頭に叩き込もうと日々の業務の振り返りをノートを使って行っていました。

そんな努力も無意味なものとなり、仕事には慣れてきても、結局部署異動しなければ自分が持たないほど追い詰められてしまいました。

そして部署が変わったためまた1からスタート。正直なところもう気力は残っていませんでした。

全てが上手くいっていなかった

やること全てが裏目にでるときってありますよね。わたしは今年がまさにそうでした。

仕事では異動までしなければ耐えられないほどのストレス、不妊治療は時間が経つばかりでなかなか実らず、転居して知らない土地に来たばかりで、心を許せる友人はできませんでした。

ストレスがたまっていても愚痴を聞いてくれる友人はおらず、夫にいらいらをぶつけるばかり…

わたしの場合は仕事ばかりでなく、プライベートでも精神的にまいっていました。これまで友人や家族に囲まれて生きてきたわたしにとって、全く知らない土地で1から人間関係を築くという大変さも体験しました。

初めての不妊治療も、相談出来る人はいませんでした。

そんな生活を1年以上続けてきて、我慢が限界を超え、心が折れてしまったんだろうと思います。

精神的にやられる前に退職するという手段もありましたが、人生設計のために入社したこの会社で、今は耐えるしかないと思い込んでしまい、我慢をし続けてしまいました。

心が疲れていると視野が狭くなりがちです。「違う方法や道もある」と思えていたら少し違ったのかもしれません。

しかし、結果としてこの休職は、気持ちを切り替える転機となりました。

次につづく

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