看護師辞めたい~休職して変わったこと~

映えない暮らし

10年以上看護師を経験し、様々な修羅場も何度も乗り越えてきました。しかし心療内科にかかり、休職した経験は初めてでした。

休職したての頃は毎日辛い気持ちで生活していました。「他のスタッフからどう思われているか」「家族に心配をかけるのではないか」「履歴書に傷が入るのではないか」「ただ寝ているだけで人生がとまってしまっているのではないか」

こんな思いや焦りから、休職中でずっと自宅にいるにも関わらず、休まらない日も多くありました。

気分転換に出掛けるなんて、そんな気持ちにもなれませんでした。

しかし、しばらくの間体を休めていると、少しずつ気持ちが変化してきました。

心境の変化を記録のためにまとめておきます。

①また看護師として復帰したいと思えた

あんなに毎日看護師を辞めたいと思っていたのに、時間経過とともに「やっぱり働きたい」という気持ちが出てきました。

もともと外に出て人と接することが好きなわたし。家庭だけでなく外で自分の世界を持って、自力でお金を稼ぎたいと思えるようになりました。

また働いていると生活リズムも整います。

休職中は眠ってばかりでなんだか体もだるく、心は元気でしたが体は疲れているような感覚でした。

そんな経緯から早めに復帰したいと思えるようになったのでした。

②何か違うことにも挑戦してみたいと思えた

看護師以外にも何か出来ることがあるかも?と思い、様々な仕事を調べました。

夫や知人からすすめられ、ノートに自分の気持ちを書いていくアウトプットも始めました。

すると実は昔、あることに挑戦してみたいと考えていましたが、日々に忙殺されてそれ自体を忘れていたことに気付きました。

今がチャンスかもしれない、と考え勉強を始めることが出来ました。

ノートアウトプットは非常に効果がありました。自分の気持ちを文字にすることで頭が整理され、「なぜ悩んでいたのか」「どうすれば解決できるのか」というこたえに近いところまでたどり着くことが出来ました。

また、働いているときはいつも同じ料理しか出来ませんでしたが、時間にゆとりが出来たことで「少し変わったものも作ってみよう」と思えるようになりました。

視野が狭くなっていた休職前、仕事のことで頭は支配されていました。心身を休めることにより仕事以外のことにも目を向けられ、自然とリフレッシュすることが出来ていたと思います。

③1日中穏やかに過ごせ夫に優しく接することが出来た

休職したての頃は毎日辛く、「これからどうなってしまうんだろう」と将来への不安ばかり考えていました。そしてやり場のないこの気持ちを持て余してしまい、夫にきつく当たるばかりでした。

少しずつ心が元に戻って来た頃「こうやってゆっくり休めるのも、夫がしっかり働いてくれているおかげ」と思うようになりました。

休職前のジェットコースターのような乱高下していた感情が、植物のように穏やかになりました🌳

わたしが穏やかだと、夫も穏やかに過ごせます。自宅でニコニコしながら過ごせることは、こんなに幸せなことなのかと実感しました。

④不妊治療に対して前向きになれた

体調を崩した頃は不妊治療も進まず、「上手くいかないのは、全て不妊治療のせい」「なかなか妊娠しないせい」等、子どもを授かるために行ってきた努力も否定的に考えていました。

しかし元気になってくると「やっぱり夫との子どもがほしい」「貴重な不妊治療期間、もっと穏やかに向き合いたい」と思えるようになりました。

体も回復してきたので、再び産婦人科に相談にいくことが出来ました。

とくにこの4つは、休職してみて良かったと思えたポイントでした。心が回復すると考え方も大きく変化することがよくわかりました。

この経験から生きていくには全てバランスが大事だと実感しました。

わたしは、仕事だけをしているわけではありません。夫と生活を共にしているため、毎日食事を作ったり、プライベートで遠方へ出かけたり。

仕事で行き詰ってしまうと、日々の生活や趣味にも影響が出てきてしまいます。

日常を穏やかに過ごすためには、全てをそこそこでこなすことが大切だと実感しました。

休職前は感情の起伏が激しく、自分でもコントロールすることが出来ませんでした。何を取るか、だとは思いますが、お金ばかりを重視し我慢を続けてしまうと家庭の雰囲気までも壊してしまいます。

お金もある程度は稼ぎながら、家庭も大切に出来る働き方をこれからは選んでいこうと思いました。

しかしながら「生活のために仕事を辞めるという選択肢はない」という方もいると思います。ですが休職すると条件や期間は決められていますが、傷病手当金を健康保険から受け取ることが出来ます。

これは大変ありがたかったです。我が家の生活費は夫とわたしで折半にしています。わたしの給料がなくなってしまうことは痛手でしたが、傷病手当金を受け取ることが出来るということは、心の支えとなりました。

そしてお金について思ったことは夫婦共働きは最強であるということです。夫もおそらくキャパを超えた仕事を何度も乗り越えながら、今も生活のために毎日出勤しています。

いつかそれを超えられないときがくる可能性もありますし、突然病気になって働けなくなる日がくるかもしれない。

そんな時に片方の収入が維持されていれば、たとえ半分減ったとしても当面の生活費は困ることがありません。

夫婦共働きは様々なリスクを回避出来る最高な手段だと実感しました。

今後のわたしの目標は「なるべく穏やかに一生働き続けること」です。休職してこの目標が生まれ、改めて仕事と家庭のバランスの大切さ、お金の大切さについて考えることが出来ました。

しかしながらすぐに転職はせず一度復帰し、現在1か月勤務しています。復帰前や復帰後の心境や職場の様子、これからの働き方については、またゆっくりと記載していきます。

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